9月11日(日)に開催した超・実践ソロプレナ起業塾の5回目レポート第3弾。
前回までの記事は以下からご覧ください。

 

・レポート1「香港への渡航で川島和正さんから学んだこと」

・レポート2「月商100万円を”新たに”達成した北乃ゆきさんによる「成功法則」シェア

・レポート3「繰り返しのマインドセットとお客様リサーチが成功の秘訣!〜起業コンサルタント かみのゆうこさん〜」

・レポート4「お客様の財布は自分で決めつけない!お客様の未来にコミットし、月商200万円超えを達成〜美容サロン経営 森田たかこさん〜」

 

今回の記事は、鈴木実歩による講義内容の共有です。今回は「言葉は世界を創造する」と題した講義でした。この講義の後には、セールスコピーライター古山正太さんをゲスト講師に迎えた特別講義が待っています。塾生たちが最大に吸収できる素地を作るべく、塾長の鈴木はこのようなインプットの機会を設けました。

 

何かを始める時、「前提」が変われば、インプットの質も変わります。目的意識を持つことで、ただ聞くだけでなく、きちんと腑に落とすことができます。

 

「言葉」は私たちにとって欠かせないもの。

 

ソロプレナとして売れ続けるためには、伝えたいことを伝えるために適切な言葉を知り、適切に発信し続けることが欠かせません。

 

小手先の技として身につけるのではなく、ソロプレナが大切にすべき「言葉を通した世界観づくり」を塾長の鈴木は語りました。

 

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言葉は世界を創造する

私たちは、言葉を知らなければ思考を巡らすことができません。言葉によって初めて物事を認識し、概念を知ることができます。言葉そのものは同じでも、「その言葉に対してどんな思考を巡らせるか」となると、話は違ってきます。人それぞれ言葉に対して持つイメージが違うのです。

 

具体例として「渋谷」という言葉で考えてみます。

 

・渋谷を、エネルギッシュで良い場所と捉えている人
・・・(渋谷の概念は)楽しい、パワースポットと認識している
・渋谷を、人やゴミが溢れ喧噪・犯罪の場所と捉えている人
・・・(渋谷の概念は)危ない、危険、うるさいと認識している

 

同じ「渋谷」という言葉に対しても、こうも認識が変わるのですね。日常生活の中でも、こうした事がありふれています。「全ての人が同じ言葉に同じ印象を抱いているわけではない」ことが容易に想像できますよね。

 

他にも例を挙げてみましょう。

 

・「月商7桁」という言葉
「夢物語」と捉える人。「当たり前」と捉える人。「通過点」と捉える人。

 

・「引き寄せ」の法則という言葉
「良いイメージ」を持つ人、「そんな法則は存在しない」と思っている人。

 

このように、同じ言葉でも180度違う解釈が起きることも珍しくありません。
上記のような「言葉」の概念は、スイスの言語学者、ソシュール(フィルナンド・ソシュール/近代言語学の父と呼ばれる)が提唱しています。彼はかつて、次のように言いました。

 

「言葉が存在する前に物事の概念は存在しない」

「言葉はその人の世界を創造し、その人間の認識やものの見方を形成する要因となる」

 

人は言葉というメガネをかけ、自分で世界を認識しています。言葉を通して認識した概念を拾い集めると、その人が生きている世界が成立します。

 

今あなたは、この記事を読みながらどんな世界を見ているでしょうか?あなたが見ている世界は、あなた自身の捉え方で創られています。
そう考えてみると、同じ時代に同じ情報に触れたとしても、一人一人全く別の世界を創造して生きていると言えます。

 

「月商7桁」という言葉の捉え方ひとつで世界は変わる

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「月商7桁」という言葉から連想する像にも同じことが言えます。
例えば、会社に勤めていて「月給30万円」の世界しか知らないとすると、月商7桁から連想するのは「未知の世界」という概念かも知れません。

 

塾長の鈴木実歩は2014年・秋に会社を辞め、起業から3ヶ月で月商7桁を達成しました。
「月商7桁」の世界を知り、自ら実現し、クライアントが次々と達成する世界を創っています。“ソロプレナで月商7桁”という世界が確実に拡がっています。

 

前者も後者も同じ「月商7桁」という言葉には変わりありませんが、言葉の先に連想する概念や世界が変わったからこそ、かつては想像もできなかった新しい次元の世界が生まれているのです。新しい概念を吸収することで、区分できる世界が変わり、新たな世界で生きることができます。

 

言葉の捉え方一つで結果に差がつく

普段から、「どんな言葉に触れて生きているか」、「どれだけたくさんの言葉を知っているか」「その言葉をどう捉えるか」が、人生を富めるものにも貧しいものにもします。

 

多くの塾生たちが、パッと目の前が開けたように感じたのは、鈴木実歩が提唱する「言葉の捉え方」に弁証法※を用いた、次のような考え方でした。

 

ある命題“テーゼ”※を「月商7桁」とします。
それに反対する命題”アンチテーゼ”は、「月商7桁を稼ぐ(追う)とは、お客様を蔑にすることだ」という意見だとします。

 

対立しあう2つのテーゼを見て、あなたは何を思いますか?
「私はどちらに賛成(反対)する」、という二者択一に感じるかもしれませんが、必ずしも答えはそれだけではありません。

 

鈴木実歩が提唱するのは、「お客様を大切にするからこそ、その感謝された結果がお金となって返ってくる」という“ジンテーゼ”です。ジンテーゼとは、テーゼ(正)とアンチテーゼ(反)を統合した新しい次元のことを言います。

 

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テーゼとアンチテーゼの2つの概念の抽象度を上げ、その本質を抜き出せば、どちらが良い悪いという概念を飛び越えて、「月商7桁に対するイメージや世界観そのものを変える」という第3の道が作り出せます。

 

目の前に起こっている現象を「一方向から」のみ捉えるのか、はたまた「複数の角度から」考えて新しい次元にたどり着くのか、この2つの違いはソロプレナの「顧客理解度」にも大きく関わります。結果として顧客への理解が深まり、売上に還元されていくのです。

 

あなたは、お客様(相手)の価値観に触れ、お客様が使う言葉とその意味する概念にきちんと耳を傾けていますか?多くの質問をしすぎることよりも、これまで以上に注意深く相手の話に耳を傾けることで、相手が見ている世界の奥深くまで知ることができるかも知れません。

 

<注釈>
※弁証法:一つの「命題」に対して存在する「反対命題」との対立・葛藤の中で、より高度な「統合命題」を導き出すこと
※テーゼ《thesis》:最初の命題。定立
※アンチテーゼ《antithesis》:一つの主張・命題に対立する主張・命題。反対命題。反立。反定立。
※ジンテーゼ《synthesis》:あらたな高次の概念によってテーゼ(正)とアンチテーゼ(反)を統一し、矛盾を解決すること。総合。統合。
※弁証法:一つの「命題」に対して存在する「反対命題」との対立葛藤の中で、より高度な「統合命題」を導き出すこと

 

自分は今どこにいてどんな山を目指しているのか?

今、あなたはどこにいて、どんな山の頂きを目指しているか自分で理解していますか?

 

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普段投稿するSNSの記事や発言、行動が、あなたの登る山に沿っているかを冷静に判断できるようになることが大切です。

 

そのためには先ほども書いた「抽象度を上げて全体を俯瞰する」ことと、「一つ一つのステップに細分化して踏む」ことの両軸が必要です。それを繰り返していくと、一つ一つの行動が単なる行動に終わらず、意図や意味を持って取り組むことができ、応用を利かせて動くこともできるようになります。

 

成功の鍵は、抽象度を上げて全体を俯瞰してから、細かく区分して取り組むことである

 

どのような言葉でも、抽象度を高く概念を捉えた上で、自分の日常にそれを置き換えるとより深く理解できます。

 

物事はまず全体像をつかむことが重要です。その上で、一つ一つのステップを細かく踏むことが欠かせません。どちらか片方では、日常の成果には落とし込めないのです。この両方の視点を持つことが大切と、鈴木実歩は力説しました。

 

例えば、「英語を身に付ける」とします。

 

単語を日々覚えていく(一つ一つの行動)だけの場合と、それに加えて日本語と英語の言語の違いを学ぶこと(全体像を捉えること)を付け加えて勉強する人では、習得度合いや理解の深さが全く違ってきます。全体像を見て、抽象度を高く捉える視点と、日々の行動に応用する細かい視点を持つこと。このことが1年後、2年後どんな違いを生むかはもうお分かりですよね?

 

売れる人の特徴=言葉をたくさん知っている人

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売れる人は、言葉をたくさん知っている人です。言葉をたくさん知っている人は、世界を細かく見ています。世界を細かく見るとどうして売れるのでしょうか。気になりますよね。

 

ここであなたに質問です。

 

ソロプレナ(セールスする人)は商品を売る時、お客様に何を伝える必要があると思いますか?

 





 

答えは、「言葉」と「概念」を伝えることです。
お客様がその情報に触れて「買いたい」と思って初めて、物が売れるのです。

 

塾長の鈴木は力を込めて、次のように塾生たちに伝えました。

 

・セールスがうまい人は、世界を丁寧に見て伝えている
・セールスがへたな人は、世界の見方・伝え方が雑

 

セールスがうまい人は、言葉をたくさん知っていて、世界を細かく区分して見ているため、相手に伝わるように伝えることができるから売れるのです。逆に、言葉を雑に使う人は、普段から世界を「なんとなく」で捉えているために、うまく言語化できません。相手にも言葉が刺さらないので、売れません。

 

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「言葉」と「概念」を伝えることが必要と書きましたが、モノを売るにしても、私たちは常に「教育」の要素を加えていくことが重要です。

 

例えばあなたがまくらを売る専門店だとしましょう。商品がいいだけでは売れない時代です。まくら+教育を組み合わせて新しい概念を作ってみるのです。

 

そのまくらを使うことで、「お客様にどんな未来が待っているのか?」をストーリーにします。教育という付加価値を伝えることで、新たなジンテーゼ=新しい次元の価値が生み出せます。お客様にとってなぜそのモノが必要であるかの意味づけを行うことができます。すると、ただのまくらが「新しい世界を見せてくれるまくら」になり、欲しい!という顧客心理を引き出すことができるのです。

 

売れるためには「発する言葉」を厳選して「言葉のイメージ」をお客様と共有し、世界観に引き込むことがカギとなる!

 

塾長・鈴木実歩による講義「言葉は世界を創造する」のハイライトはここです。

 

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スイスの言語学者フィルナンド・ソシュールによって定義された言語学用語「シニフィアン」「シニフィエ」という言葉があります。初めて聞く方も多いと思いますが、この2つの言葉はぜひ知っておくと良いです。意味は次の通りです!

 

・シニフィアン:単語、言葉そのもの
(例)「世界一のイケメン」

 

・シニフィエ:それによってイメージを抱いたもの
(例)「筋肉ムキムキで美形の優しい瞳の人」

 

同じイケメンでも、一人一人が頭に思い浮かべる姿は違ってきます。

 

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私達ソロプレナは、自分が普段使っているシニフィアン(単語)に対して、お客様に同じシニフィエ(イメージ)をイメージして頂くように、日々教育をしていくことが必要です。

 

なぜなら、お客様と同じシニフィエを共有することで、自分が作りたい世界観にお客様を牽きこんでいくことができ、結果セールスの出来る人(=売れる人)となるからです。

 

お客様とシニフィエ=イメージの共有を言語ですべき理由

シニフィエ=イメージは、写真でも共有することはできますが、あくまでも言語ですべきです。その理由は、写真の場合は一つのシニフィアン(単語)に対して映し出すシニフィエのイメージが写真そのものに固定化されてしまうために、お客様にとってシニフィエが「私の想い描くイメージではない」と一喝されてしまう可能性があるからです。

 

専門要素の高い超ニッチな事業であればある意味では固定化することも有効かもしれませんが、売れ続けるためには未来のお客様となり得る人を育てていかねばなりませんから、自ら販売機会を狭めるようなことはしないほうが良いのです。

 

そのため私達は、やはり言語によって世界観を作り、そこへお客様を巻き込んで教育をすることで共感を生み出し、セールスに繋げることが重要なポイントとなります。

 

お客様の教育の仕方とは?

「教育していく」とは、共通のイメージを連想させる言葉を伝え続けていくことです。

 

鈴木実歩の場合は、「ソロプレナ」を、「私」スタイルを生かしながら、経済的にもマインド的にも自立していて、好きを仕事にし、じぶんの世界を凛と実現している女性起業家のことと定義し、Facebook、コラム、メルマガ、セミナー、起業塾を通して概念を伝える、ということをしています。

 

上記の様に言葉を定義して発信し続けると、同じイメージを持った人の輪が出来ていくようになります。「ソロプレナ」という世界の区分ができるようになり、今までになかった概念を作り出すことができるのです。

 

ソロプレナとしてこれからの時代売れ続けていくために必要なのは、言葉(シニフィアン)を伝えていくことと、自分の発信するシニフィアンが何か(シニフィエ)を、細かく伝え続けていくことです。

 

コンテンツ発信では選ばれない。コンテクスト発信の時代。

コンテンツ(Contents)=情報だけを届ける、コンテンツビジネスは終わりを迎えたと言っていいでしょう。情報はGoogleに聞けばわかる時代になりました。となれば、今から同じことをしたところで、他との違いはお客様に伝わりません。

 

だからこそ、コンテクスト(Context)=文脈の時代です。新しい言葉を作り、その背景や文脈を整えてオリジナルの世界観を作るのです。世界観を作り、他と切り口を変えてオリジナリティを出し、その世界でお客様と関係性を作るのです。

 

売れる人は新しい概念を作れる人、または、既存の概念の意味づけを変えていける人です。

 

一つの言葉の持つコンセプトを自ら作り上げ、お客様が喉から手が出るほど商品が欲しくなるように「教育」していくことができれば、唯一無二のソロプレナとして売れ続けるでしょう。

 

自分が生み出したジンテーゼは、どこを検索しても見つかりません。新たなコンテクストを作り、発信し、自分が発信の源泉となることが大切です。

 

冒頭で述べた「世界観の理解」がそのままお客様とのリレーション作りに直結します。
その商品やサービス・モノの素晴らしさを言葉にして伝えるだけではなく、お客様自身の人生にとって、自分が扱う商品・サービスがなぜ必要なのかを伝えていく力がある人が売れていきます。

 

今、目の前にいるお客様が持つ痛みや悩みは何でしょうか。
お客様が見ている世界はどのようなものでしょうか。
そしてそれはどう表現できるでしょうか。

 

それを理解してこそ、売れるソロプレナとなれます。しかしそれだけでは足りません。自分自身のビジネスのコンテクストを、お客様が欲しくなるような言葉と世界観の発信でマッチングさせ、発信することが欠かせないのです。

 

あなたが目指したい世界はどこですか?

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塾長・鈴木による白熱の講義が進むうちに、塾生たちの表情はどんどん変わって行きました。最後に鈴木が塾生たちに伝えた言葉です。

 

「自分が目指したい世界を見ていけるようになりましょう。抽象度の高い世界を捉えていくことで、立体視ができるようになります。なぜ私は今この行動をしているのか?自分がいる世界をどう創り出し、どんな人生を生きていくのか?俯瞰する力と、一つ一つの行動を見ていける力、両方をできるような人になっていきましょう。」

 

今日の講義そのものが、塾生それぞれが生み出す新しい世界の入り口だったに違いありません。彼女たちの表情はとても晴れやかでした。

 

「言葉」の概念が変わったところで、本日のレポートはここまでです。

次回レポートではセールスコピーライター古山正太さんによる集中講義をお届けします!

 

それぞれの世界観を決めたところで、ではどのように文章の成形をしていくと伝わるのか?具体的な「細分化」の世界のお話です。次回もお楽しみに!

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