未来シフト株式会社(代表:鈴木実歩・以下弊社)では、「女性の社会進出が遅れている日本において、精神的かつ経済的に自立した女性を1人でも多く増やす」をミッションに掲げ、事業を展開しております。
弊社が続けているチャリティー活動の一環として、毎年女性を応援する活動や団体への寄付を行っておりますが、このたび寄付先のひとつである「ワールド・ドリーム・スクール」(担当:岡本さま、森住さま)から1年間の活動報告をいただきました。
本記事では、その内容をレポートとしてお届けいたします。
ワールド・ドリーム・スクールについて
ワールド・ドリーム・スクールは「世界中の逆境に立つ子どもや若者たちの夢を応援すること」を理念に掲げたプロジェクトです。
その活動内容は、世界各国の貧困地域で暮らす子どもたちに学習環境や教育プログラムを提供したり、就職に必要なスキルを習得するための指導をしたりなど多岐に渡ります。
学長を務めるのは「自由人」の肩書きをもつベストセラー作家の高橋歩さん(以下:歩さん)。
「逆境の中にいる若者たちの夢を叶えて、ひとつの船で世界各国を旅したら楽しいんじゃない?」といった歩さんの言葉に共感した方々が運営する、希望とパワーの集合体のようなプロジェクトです。
歩さんが語る夢に感銘を受ける方は後を絶たず、多くの著名人もサポーターとして参画。弊社代表の鈴木も名を連ねております。
2021年の活動報告
2021年は、3大陸で10クラスを開設したワールド・ドリーム・スクール。
今回は1年間の活動報告として、そのうち3つの事例をご紹介いただきました。
1.英語学習・就職支援プログラム(フィリピン)
1つ目は、フィリピンの若者たちにオンラインで英語を教える取り組みです。
コロナウイルスの影響で未だに学校が再開されていないフィリピンには、学業を継続できない若者が多数存在します。
そんな彼らを救うべく開校されたのが、3ヶ月に渡る英語学習プログラム。
英語はフィリピンの第2外国語であり、米国大手企業のコールセンターがフィリピン内に多数あるため、英語が話せると就職にも有利です。
週5日、1回3時間というハードなカリキュラムだったにもかかわらず、修了率91%、就職率82%と大きな成果を挙げました。
フィリピンにはコロナウイルスによって親が失業し、生活が困窮している家庭が多数存在します。
そんな中でこのプログラムは、未来を切り開くための明るいヒカリとなったことでしょう。
2.籐細工・竹建築手法習得プログラム(カンボジア)
続いては、カンボジアのシェムリアップ郊外にあるトロペアントム村での取り組みです。
こちらでは現地で手に入りやすい籐(ラタン)や竹などを使って収入を得られるようにすべく、籐細工や竹建築の手法を教えるクラスを2つ開校しました。
このプログラムでは、修了率・現金収入獲得率ともに92%と素晴らしい成果が出ています。
また、これまでは業者に買い叩かれることが多かった籐細工。よって身を粉にして働いても、まとまった収入につながりにくいものでした。
しかし学校でスキルを身につけることで品質がアップし、徐々に適正価格での販売ができるようになってきたとのこと。
細工物を特産品として販売したり、竹建築の手法を使って建築産業が発展したりすれば、村の経済は徐々に豊かになっていくでしょう。
3.基礎教育(ソマリア)
3つ目はアフリカ東部に位置するソマリアのモガディシュという紛争地域での取り組みです。
テロ組織が横行しているこの地域では「高い報酬を出す」「組織に入らないと家族を殺す」などと言われた若者たちが、否応なくテロリストにされてしまうことが珍しくありません。
こちらで行われているのは、そんな若者たちを過激な思想から脱却させ、社会復帰に向けた基礎教育を1年間に渡って行うプログラムです。
また、テロ組織に所属した人は一時刑務所に収監されるため、刑務所内に「夢の図書館」の設立も行いました。
そこには「本との出会いをきっかけとして、若者たちに夢や目標への一歩を踏み出してほしい」という願いが込められています。
図書館には、ソマリア語に翻訳された高橋歩さんの本やビジネス書、アートに関する本などが揃えられているとのこと。
若者たちは本を読みながら「先生になりたい」「ビジネスをやりたい」などの夢を描いているとのお話でした。
ビジョンを現実のものにするために〜意見交換〜
最後に、担当の岡本さまと森住さま、弊社代表の鈴木の3名で意見交換が行われました。
◆夢を形にするためには役割分担が大切
まずは鈴木からの「高いビジョンを掲げたあと現実のものにしていく上で、運営側のモチベーションはどこにありますか?」との質問に対し、岡本さまは「歩さんの夢は社会貢献につながると確信していること」だと答えてくださいました。
岡本さま曰く、一見社会貢献とはかけ離れていて「実現は難しいのではないか?」と感じるような「夢」を語るのが歩さんの役割。
ただどんなに突拍子の無いことでも、その夢を現実にすべく奔走していくうちに「これは自分のやりたいこと(社会貢献)につながっている」という思いが芽生えてくるそうです。
ビジョンを掲げることは簡単ですが、それを現実にするのは容易ではありません。
しかし、歩さんが語る夢は次々と現実化しています。その理由は表舞台で夢を語って協力者を募る歩さんと、裏舞台でそれを現実化するために活躍するチームで、しっかり役割分担ができているからなのですね。
◆高橋歩さんがもつ「巻き込み力」のすごさ
続いて森住さまは、歩さんがもつ「巻き込み力」のすごさを語ってくださいました。
歩さんは常にポジティブで、目をキラキラさせながら誰もがワクワクするような夢を語る方。
それがどんなに壮大なものだとしても「もしかしたら実現出来るんじゃないか?」「この人と一緒に夢を叶えてみたい!」と感じさせるところがすごい、と森住さまはおっしゃいます。
歩さんのお話には、いつの間にか一緒になって行動してしまうパワーがあるのですね。
きっと歩さんの周りには傍観者は1人もおらず、同じ夢に向かって突き進む仲間に溢れているのでしょう。
まとめ
今回は、ワールド・ドリーム・スクールの活動報告をレポートとしてお届けしました。
様々な国で、現場のニーズに合った支援を行っておられるワールド・ドリーム・スクール。単なる支援だけではなく、国や若者たちの未来を見据えて活動されているのがよく伝わってくるお話でした。
微力ながら、弊社では今後もワールド・ドリーム・スクールの活動を応援して参ります。
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