ミリオネアちゃんねるにお招きいただき、第6回ゲストとして登場した鈴木実歩さん。「お金を殖やす専門家」でファイナンシャルプランナーとしてご活躍なさっている高道明美(たかどう あけみ)さんとの対談が実現しました。
対談の第1部では、実歩さんの生き方が変化した経験についてお届けしました↓
そして今回は第2部として、実歩さんがどのようにしてビジネスの世界と出会い、成功のファシリテーターでもある「女性経営者」としての今に至ったのか。実歩さんの過去から見えた『成功の秘訣』について、ライターあずさがお伝えしていきます!
実歩さんの強みは、行くべきタイミングでの大量行動
第1部でもお伝えした通り、台湾ツアーから帰国して自分でお金を生み出す経験を積み始めた実歩さん。
「まだこの時は会社をしながらの副業。いつ頃に退職を決断したの?」という高道さんの質問から、実歩さんの起業家までの道のりが語られ始めました。
副業で会社員と同じくらい稼げるようになっても、実歩さんは退職するタイミングを決められずにいたのだとか。「会社員は守られていることも多いからね。沢山考えたのが事実だよね」と高道さんも会社を手放すことの難しさに共感なさっていました。
◆衝撃を受けたコーチングとの出会い
そんな中で大きなきっかけとなったのが、「コーチング」と「アドラー心理学」。初めてコーチングを受けた時に「説明されるより何よりも、自分の課題について腑に落ちた」と実歩さんは言います。
副業をしていた頃、たまたまコーチングを仕事にしている男性とお話しする機会があった実歩さん。
当時、会社でどうしても受け入れられなかった同僚についての悩みをコーチングの先生に打ち明けます。その状況を承認しながら先生は、「彼女のどういうところが嫌いなの?」「その時どんな風に感じたの?」と質問を深掘り。
すると、先生から何もアドバイスを受けていないにも関わらず、根本の理由に実歩さん自身が気づいたそうです。コーチングを受けた翌日には、気にしてた同僚の声が全く気にならなくなったのだとか…!
先生からのアドバイスは一切ないまま自分自身で気づきを得られるコーチングに衝撃を受けた実歩さんは、さっそくその基盤である「心理学」を学ぶため、毎週有給を使って講座に通い続けます。
圧倒的な行動スピードの速さもさることながら、コーチングという「手法」だけを見ず、心理学という何にでも掛け合わせられる「根本」に目をつけた実歩さん。「いい材料を使ったらいいカレーができますよね。つくる方法はシンプルだけど、材料にこだわるか否かで完成度が変わる。それと同じです」との言葉に、レポーターである私自身も思わずハッとさせられました。
◆会社員を辞めてたった数日でコーチングセッションに挑戦
ここで高道さんから実歩さんへ、「自分のための学びでもあった心理学は、ビジネスにも応用できた?」と質問。
「会社員を辞めて数日でコーチングセッションを募集しました」と答えた実歩さんの行動力には驚くばかりでした。
退職してすぐにFacebookを活用し、「私は会社員を辞めて、こういう風に働き方を変える!」と人生で初めての情報発信をスタート。友達以外からも沢山のいいねが集まり、共感してくれる人を側に感じた実歩さんは、すぐに1:1コンサルのコーチングセッションを募集。コンサルは予約で埋まるほどの人を集めたそうです。
ただ、当時は60分のコンサルを3,000円で行っていたため、交通費やお茶代を引くと、手元に残る利益は1000円ほど。次々とコンサルの予約は入るものの、ビジネスモデルに限界を感じたと言います。
◆圧倒的な結果の秘密は「自己投資」と「ストイックさ」
そこで実歩さんは初めてビジネスの学びをスタートし、40万円の自己投資をして起業塾へ入塾。
誰よりもストイックに学び行動し続け、起業後3ヶ月であっという間に月100万円を達成したのだとか。「誰ともつるまず超ストイックだったから、本当に怖かったんじゃないかな」と、実歩さんは当時を振り返ります。
私たちはついつい金額だけを見たり、その瞬間の楽しみにお金を支払いがち…。しかし、一瞬の楽しみや損得に囚われず、その後の成長を見据えた「自己投資」と「熱量」を注ぐことが、大きな結果を生み出す秘密なのかもしれませんね。
実歩さんが学ばれていた起業塾のエピソードから、「成功している人たちがすでに居る場所。つまり、良い”S”=先輩起業家のサンプルがあったから、自分もできて当たり前と強く思えたんだよね」と、高道さんはキャッシュフロークワドラント「ESBI」に当てはめて環境の大切さについても語られていました。
誰もが情報発信できる時代がもたらしたもの
側から見ると「成功者」としての道を着々と歩まれてきたように思える実歩さんですが、起業して2年目を迎えた頃、精神的にとても辛い時間を過ごしていたそうです。
◆”SNS起業女子バブル”に揶揄された時期も…
当時は「女性の起業家バブル」という言葉が流行り始め、誰もがインターネットにつながり、SNSなどで情報発信できる時代が幕明けた頃。
「本当に大きなゲームチェンジがあった。この変化は、本気で起業する人を多く生み出した一方で詐欺集団のような人達も増やした」と実歩さんは当時を表します。
そして、熱量高く取り組んできた実歩さんの元へにも「内容のないペラペラ起業家」「表面だけのキラキラ起業家」などと揶揄する声が届いたそうです。
周りの人が全員敵に見えた時期もあったそうで、「成果を出すために全人生かけてきたのに、ネットに会ったこともない人が悪口を書き込んでいる。これを見た家族の気持ちを想像したらとても辛かった」と涙するシーンもありました…。
◆家に引きこもりつくり上げた膨大なコンテンツ
精神的にかなりきつい時期を過ごされていた実歩さんですが、冷静に状況を観察し、「コンテンツ」を強化して誰にも文句のつけようがないものを世に出そうと決意したと言います。
講座の募集は一旦ストップし、「誰にも負けない」自信を持つために3ヶ月間引きこもってコンテンツをブラッシュアップしたのだとか。
当時はオフラインでの動きがメインだった中、教材を完全オンライン化し、ステップメールを構築。結果、完成した教材は24時間で100人が購入。教材だけで1,500万円もの売上を達成しました。その後も錚々たる方々が購入し、教材から生まれた経済効果は莫大なものだったと言います。
また、コンテンツをブラッシュアップさせた経験を通じ、実歩さんからはこのようなお話も。
「コンテンツイズキングです。”人気”は人の雰囲気だけで集まっているから、いつかは無くなるもの。でも、”良いコンテンツ”は、きちんとつくればずっと価値を生み出し続ける。素晴らしい本が世の中に残り続けて、誰かの人生を変え続けるように」
SNSが当たり前に浸透している今日。いかにフォロワーやリストを増やすかなど、私たちはどうしても「集客」に目を向けがちです。しかし、本当に注力すべきは忍耐と時間を必要とする「コンテンツ」の部分だとのこと。
この過去を聞いた高道さんは、「悔しさがあっても諦めず、コンテンツを育て上げた先に、今の女性経営者として一目置かれる存在になった実歩さんがいるんだね」と納得なさっていました。
◆コロナ禍で生まれた「めざチア」
このような経営者人生の中で、嬉しい変化も沢山あったと言う実歩さん。そのひとつが、コロナ禍で生まれた日本最大朝活サロン「めざチア」でした。
「めざチア」ではFacebookを使って2020年の3月から毎朝8時にライブ配信を続け、今日まで一度も休むことなく続けてこられたそうです。登録者数は14人から始まりましたが、今ではFacebookページに2万人、1回のライブ配信に300人もが参加する巨大なコミュニティに。
実歩さん曰く、「めざチア」は全員の意識が一気に集まる場とのこと。
参加されている方の意に反したご案内をしても相手をがっかりさせてしまうだけ。みんなの意識のピークと向かいたい先、それを表現するコンテンツが神がかるタイミングではまらないと、参加者にとって「私もこんな未来に向かいたい」と思ってもらえるようなご案内には辿り着かないと言います。
そして、その神がかるタイミングで生まれた講座こそが「マイ・メッセージ」。
「全ての事業をオンライン化」することを目的とした3ヶ月プログラムには、181人もの申し込みが殺到しました。
今までのお客様は「起業したい人」ばかりだったところから、「インターネットをつかってこの大事な事業を守りたい」という既に実業をなさっている人へ。講座も一気に今までにはない規模感と形態に生まれ変わっていきました。
「お金は循環する」を業界のスタンダードにするために
また、新しい時代を生きる女性のために行動し続け、寄付活動にも尽力なさる実歩さん。
「DVに悩む女性や家庭の中でまともな食事や学びを受けられない子供など、日本中で誰にも頼れず不安な思いをしている人に対して寄付すること、お金を循環させることで何か関われるかもしれない」
そんな想いから、「講座受講費の内、ひとり3万円ずつ寄付する」という今までにはない寄付の形を生み出しました。そして、実際に181人もの受講生から集まった500万円以上の寄付金とポケットマネーを合わせ、6箇所もの施設や団体へ寄付。
実歩さんの新しい動きは波紋を広げ、周りでも受講費の一部を寄付する方が増えたのだとか。
これには高道さんも「先に行く人がリーダーシップを持って魅せてくれるから、こういうお金の使い方ができるんだ!って分かるし変わるね」とおっしゃっていました。
そして、実歩さんはこうも言います。
「今こうして仕事ができているのは、タイミングと自分の気質に合ったことがたまたまできているから。これを社会に還元しない、流れを止めるというのは不自然。売上を魅せるだけの概念を広げるより、そこからもうワンアクション、納税や寄付ができることを伝える。そして、”お金は循環する”という認識をスタンダードにすべく、業界全体を一緒に築き上げたい」
この実歩さんの「仕事」「お金」「幸せ」への向き合い方こそが、女性起業家として成功された秘訣なのかもしれません。
「実歩さんは本当に正直な人。こうやって正直に生きると、人にも喜ばれて、自分も最高の人生を送れる。こういう風に生きれるよね」と話す高道さん。
「こういう対談の機会がないと、なかなか自分のことを話せない。色んな話を引き出してくださってありがとうございます」と実歩さんから感謝の言葉が伝えられ、約4時間にも及ぶ対談は終了を迎えました。
まとめ
さて、2部に分けてお伝えしてきたミリオネアちゃんねるレポートはいかがでしたでしょうか。
人生は自ら切り開くものであり、人は幸せになるために生まれてきた。これが成果を出せれている高道さんと実歩さんに共通している考え方なのかもしれません。
まずは、自分が正しいと思うことを諦めずにやり続ける。そうして成長しながら積み上げられたものが、信頼と結果につながる。今まであまり語られてこなかった実歩さんの「過去」を見てみると、ひとつ一つの歴史こそが『成功の秘訣』でした。
なお、今回の対談の様子は、高道明美さんの「ミリオネアちゃんねる」でもご覧いただけます!動画でご覧になりたい方は、ぜひあわせてチェックしてみてください。
鈴木実歩さんと高道明美と対談動画↓
◆前編
◆後編
高道明美さんのメディアはこちら↓
文:あずさ