ミリオネアちゃんねるにお招きいただき、第6回ゲストとして登場した鈴木実歩さん。「お金を殖やす専門家」でファイナンシャルプランナーとしてご活躍なさっている高道明美(たかどう あけみ)さんとの対談が実現しました。
今回の対談では、今まではあまり話さなかった実歩さんの「過去」をクローズアップ。実歩さんが語った「成功の秘訣」とは何なのか、本記事ではその様子をライターあずさがお届けします!
人生で初めてアイデンティティクライシスを経験した18歳
さて、お2人の対談は、実歩さんが18才の頃に経験したカナダ留学のお話からスタートしました。
この時期は、実歩さんのライフチャートで初めて波が落ち込んでいた時期。そのきっかけは一体何だったのでしょうか。
◆友達とコミュニケーションが取れない日々
決して裕福ではないものの、子供がやりたいことはいつでも応援してくれる家庭で育ったと話す実歩さん。18才でカナダ留学を決断しましたが、そこでは「学校に行っても友達がいない」「おしゃべりなのに英語が通じず会話できない」と人生で初めてのアイデンティティクライシスを経験なさったそうです。
幼い頃からいつもリーダーシップを発揮していた実歩さんが「教室の隅で初めて誰にも気づかれなかった」と語る姿から、留学中に体験した辛さと悔しさが伝わってきました。
「それでも3年間カナダに居続けたのはすごいね」と感心された高道さんも実は、海外留学を経験されたお子様がいらっしゃるのだとか。留学体験が子供にとって本当に良かったのか確信が持てない時があるそうで「実歩さん、留学して良かったと思う?」と問いかけます。
この質問に対し、「良かった。若い頃は固定概念がないから、簡単に自分自身を変えられる。人生で一度でも、自分を0からつくり上げる体験がある人のほうが再起しやすい」と実歩さんは笑顔で答えられていました。
◆桁違いなお金持ちとの出会い
また、カナダ留学中のお金持ちとの出会いから、実歩さんはお金の器は「環境」によってつくられると体感なさったのだとか。
当時の日本は海外留学が大学進学と同じくらいの費用でできたのに対し、他の国はかなり裕福な家庭しかできなかったそうです。特にチャイニーズボーンインカナダ(国籍をカナダにするため、出産や幼少期をカナダで過ごす中国人のこと)の学生は桁違いのお金持ち。実歩さんによると、両親からポルシェやBMWなど高級車をプレゼントしてもらい、全身ブランドで統一された18才が沢山いたのだとか。
「本人の努力じゃないのにずるい」と思う反面、「これが本人の受け取る器なんだ」とも感じたという実歩さん。お金持ちの彼らにはポルシェを受け取る器があったように、人にはそれぞれの環境でつくられる「受け取る器」がある。自分が受け取れない器は、決して回ってこないことを理解した瞬間だったそうです。
とにかく行動して体験を積み重ねた会社員時代
そんな留学生活を3年間やり抜き、帰国後は就活を経て会社員として働いた実歩さん。転職を繰り返して上場企業に行っても、成果が出てお給料が上がっても、「幸せな会社員だと思ったことは一度もなかった」と言います。
「強い人だと思っていたけど、本当の自分じゃない気がして泣いたり悩んだりすることもあるんだ」と高道さんが驚いた実歩さんの会社員時代とは、どのようなものだったのでしょうか。
◆一生懸命働いてもお給料はみんな同じ
最初に実歩さんが就職した会社は、毎日朝から晩まで仕事漬けの化粧品ベンチャー企業。やりがいはあったものの、そこで働く女性達を見て「歳を重ねてもこうはなりたくない」と感じ、転職を決意したと言います。
その後、新しい会社では「どれだけ一生懸命に働いてもお給料はみんな同じ」ことに疑問を抱き、仕事に最小限のパワーで取り組み始めたのだとか。これには高道さんも「分かる!頑張りが必ずしも成果として正しく評価されないもんね」と共感なさっていました。
しかし、できない子を演じ続けるうちに、それが「フリ」ではなく、本当に自分ができない子になっていく恐怖を感じた実歩さん。「何のため」が分からない、連動性が感じられない仕事に行動が伴わずにいたと言います。
◆全ての始まりはメルマガから
そして、迎えた29才。20代から30代へ歳を重ねることへの焦りと恋人との別れが重なり、実歩さんにとって人生どん底の時期だったのだとか。
「この状態を何とかしなきゃ」と感じた実歩さんは、なんと会社のパソコンから「会社員 副業」「会社員 辞めたい」と検索していたそうです(笑)
当時はまだまだ女性起業家として表に立つ人は少なく、まずは検索して見つけたとある男性のメルマガに登録したのだとか。そこから、日々メルマガで届く自己啓発を会社のプリンターでコピー、ファイリング。「あの時インターネットで検索した10年前の自分にありがとうを伝えたい」とおっしゃるほど、実歩さんにとってメルマガが全ての始まりだったそうです。
挑戦を始めたら人一倍コミットする実歩さんの熱量は、この頃から変わらず続くものだったのですね。
このエピソードに対して「変わったのは本当にこの10年なんだね」と高道さんはお話しなさっていましたが、実歩さんの短期間での行動力とコミット力こそ、圧倒的な成果を生み出すポイントなのかもしれません。
◆30才の誕生日に飛び込みで参加した台湾ツアー
そんな素敵なメルマガと出会えた実歩さん、特に30才の誕生日に参加した「台湾ツアー」が新しい生き方を学ぶきっかけだったとおっしゃいます。
メルマガでの案内を受け、全てを学ぶ勢いで飛び込み参加した台湾ツアー。なるべく主催者さんの側を離れず、普段の会話まで浴びるように聞いていたそうです。
そして迎えた最終日、帰りのバスで「本当の旅はここからなんだけどね」と言う主催者さんの言葉に、通勤電車に乗ってパンプスで出社するスタイルが全てだった実歩さんは衝撃を受けたとか。「この人達はお金の制限もなく、ツアー後も色んなことを体験するんだ。私も絶対あっちの世界に行きたい!」と、初めて未来のイメージを強く持ったとお話しされていました。
ここで高道さんは、キャッシュフロークワドラント「ESBI」に当てはめて、台湾ツアーのエピソードを深掘りします。
ESBIとは、
- Employee(従業員)
- Self employee(自営業者)
- Business owner(ビジネスオーナー)
- Investor(投資家)
と分けられる「収入を得るための4つのモデル」のこと。
このモデルに当てはめて考えると、実は参加者のほとんどがSelf employee(自営業者)だった台湾ツアー。「ESBIにおける”S”。つまり、沢山の起業家サンプルの方々と実際に出会えたことで、実歩さんは私にもできるはずと思えたんだね」と高道さんはおしゃっていました。
会社員ではなかなか自営業者や起業家の方々と直接出会う機会は少ないですが、「環境」を少し変えるだけで受ける影響はかなり違ってくるというお話しでした。
◆手段に拘らず「お金を自分でつくる体験」に注力
台湾から帰国してからは、フリマアプリで不用品販売やアフィリエイト、旅会の企画など、とにかく色んなことにチャレンジしたと言う実歩さん。「何をするか」に拘らず「お金をつくる体験」に注力したそうです。
例えば、当時は日本でまだ利用者が少ないAbibをいち早く見つけ、家を空けている時は海外の方へ貸し出してお金を生み出す経験をしたという実歩さん。すると、自分にも教えて欲しいと日本人の方が集まり始め、コンサルにまで発展。様々な経験を重ねた結果、最終的には会社のお給料と同じくらいの副業収入が得られたのだとか。
これらの経験から、「みんなのやっていないことを半歩先でやって、やり方を教えるとお金が生まれる」ことに気づいたと実歩さんはおっしゃいます。
この時点ではまだ「どうするか」の手段は分からなかったとお話しされていましたが、行動し続けた先に「将来のイメージ」を確立されていったのですね!
まとめ
ということで今回は、ミリオネアちゃんねるレポート第1部をお届けしました。
会社員時代から自らアクションを起こし、様々なチャレンジを積み重ねた実歩さん。メルマガに登録したことをきっかけにお金を生み出す体験を経て、どんどん起業家への道を歩み始めました。
ここからどのようにして自分のプロダクトを確立し、女性経営者として一目置かれる存在になったのか。第2部では、実歩さんの退職前後のエピソードから『成功の秘訣』に迫ります。ぜひお楽しみに!
なお、今回の対談の様子は、高道明美さんの「ミリオネアちゃんねる」でもご覧いただけます!動画でご覧になりたい方は、ぜひあわせてチェックしてみてください。
鈴木実歩さんと高道明美と対談動画↓
◆前編
◆後編
高道明美さんのメディアはこちら↓
文:あずさ